歯内治療(歯の根の治療、歯髄の治療)
1975年から米国の歯内治療の勉強を行い、1980年に米国歯内療法専門医となりました。 その当時はレントゲン写真にはきれいに充填する、その事を目的としていました。我々は歯内治療の目的としては十分で無いと考えまして米国で専門医として開業又は大学で研究されている専門医と一緒に研究した結果、治癒という事を目的とした歯内治療の診断、治療が可能である事が解明されました。これが日本において1980年~1985年までの間に約3000根管の治療実績です。この様な治療を目的とした治療を現在も行っています。そしてその後様々な機械、機具が開発されて方法も技術もやりやすくなっています。又自然科学が様々な事柄を解明しています。
この様な事を現在の治療に活用しながら若い先生方に治癒を目的とした歯内治療を年1回8日間のコースも行っています。 この中では悪くなる原因が必ずあるはずです。この原因を除去する事で治癒に向かうようにするだけである。というのを説明し、それについての診断、治療を実習を含めて行っています。
歯内治療で悩んでいる先生においては、知らないという事は患者さんに対して大変失礼な事と考えます。色々な会合で歯内治療での間題をよく聞きます。 早くこれらが解決する事を考えています。
真にはきれいに充填する、その事を目的としていました。我々は歯内治療の目的としては十分で無いと考えまして米国で専門医として開業又は大学で研究されている専門医と一緒に研究した結果、治癒という事を目的とした歯内治療の診断、治療が可能である事が解明されました。これが日本において1980年~1985年までの間に約3000根管の治療実績です。この様な治療を目的とした治療を現在も行っています。そしてその後様々な機械、機具が開発されて方法も技術もやりやすくなっています。又自然科学が様々な事柄を解明しています。
この様な事を現在の治療に活用しながら若い先生方に治癒を目的とした歯内治療を年1回8日間のコースも行っています。 この中では悪くなる原因が必ずあるはずです。この原因を除去する事で治癒に向かうようにするだけである。というのを説明し、それについての診断、治療を実習を含めて行っています。
歯内治療で悩んでいる先生においては、知らないという事は患者さんに対して大変失礼な事と考えます。色々な会合で歯内治療での間題をよく聞きます。 早くこれらが解決する事を考えています。
歯の機能
1.自然な加齢
2.咬合による全身的な安定
3.ストレスの解消
4.咀嚼、嚥下
5.発音、審美
6.反射機能 等様々な機能があります
我々が行なえる機能回復
1.歯髄が再生する様にする
2.第2象牙質が再生する様にする
3.セメント質による根尖孔、側技、アクセサリー、キャナルが閉鎖するようにする
4.歯根膜、歯槽骨が再生する様にする
5.補綴、充填
1~4までは患者自身で治癒するのであって我々はそれを手助けするだけである
歯内治療
1.歯髄、象牙質の感染(細菌)
2.歯髄の形
3.歯髄と歯周組織との違い
4.根管内と歯周組織との違い
5.歯の外側(セメント質、歯根膜、歯槽骨)の感染(細菌)
臨床家が以上の事を理解していただければ歯内治療の治癒という所に目を向ける事が可能になります。
又、生活習慣病といわれる病気は細菌が複合的にからんでいると考えてください。
診断
1.歯髄の保存か抜髄か機能回復時に充填で十分機能するのか
2.根管形成する位置
3.根管形成する太さ
4.根管内の細菌
5.根管充填する材料
6.根管充填する時期
術技
1.歯髄の保存
3種混合の抗生物質が必要となるケースと必要でないケース
2.抜髄及び無髄の根管治療
イ.カリエス、充填物の除去
ロ.アクセス、プレパレイション
上顎→前歯、小臼歯、大臼歯
下顎→前歯、小臼歯、大臼歯
ハ.根管口の明示
11 30%2根管
22 60%2根管
66 近心頬側根は60%2根管
拡大よりも明るくする事が重要である
ニ.大臼歯の近心根のエンド三角を削除しない
(これは咬合圧等によりこの部分に歯の厚みが必要であるため)
ホ.根管口の入口の所にGly-oxideを1滴たらす
Gly-oxideこれは過酸化尿素とグリセリンを混ぜ合わせたもの
これを入れる事による効果
a.目詰まり防止
b.根管長測定及び根管形成
c.象牙質及び象牙細管の有機物質の分解・除去
ヘ.根管長測定
根管の狭くなった所を測定する機具
歯髄と歯周組織との違いを測定する機具
a.X-Rayで測定(1960年代)
b.手指の感覚で測定(1960年代)
c.電気的測定器を用いる根管の狭くなった所を測定する機具
歯髄と歯周組織との違いを測定する機具
ト.根管形成する位置
a. 普通の根管
b.ワン曲が90°以上ある根管
c.やせ細くなっている根管
Drが診断する
チ.根管形成する太さ
測定を行なっただけでまだ根管はそのままであるので根管形成する。
位置の根管の太さを測定する事により形成の太さを診断する。
テキサス大学サンアントニオ校にて1988年に5000根管のデータにより全周にわたって形成されている報告があります。
リ.根管形成
a.ステップ、バック形成法(1960年代)
b.クラウン、ダウン形成法(1960年代)
c.アンチ、カーバチャー形成法(1970年代)
d.もともとあった根管形態をそのままにして形成する法(1980年代)
様々な形成法がありますが機能回復のための形成法をDrがお考え下さい。
ヌ.形成機具
a.リーマー
b.ファイル
c.NiTiファイル
d.NiTiロータリーファイル
機具の良い所悪い所を理解して使用することにより安全に正しく速く形成が行えます。
正しい使用法を説明出来るDrが少ない。
これはメーカーのマニュアル道理の説明しか出来ないものでもう少し詳しい所を開発者とディスカッションをしてほしいものである。
ル.根管内洗浄
a.化学的洗浄
生物にとってやさしい(害が無いもの)薬品の使用
b.物理的洗浄
超音波による洗浄
超音波の振動を考えて機具を選ぶ
オ.根管内消毒
a.根管内の細菌の種類を考える
b.治療中の感染を考える
c.根管内貼薬する薬品を考える 薬品によって全身的に影響のある薬がある。
ワ.根管内の乾燥
a.無水アルコールを使用する(96%以上)
b.ペーパーポイントを使用する
c.Airは用いない
カ.根管充填材
a.ペースト又はシーラー
b.ガッタパーチャ
c.プラスティック
大別するとこのようになります。
これも又様々な良い点悪い点があります。
これら全部を理解して使用する又治癒のためにどの充填材が必要で安全なのかを考えてください。
ヨ.根管充填法
a.ラテラル、オプチュレイション(1960年代)
b.パーティカル、オプチュレイション(1970年代後半)
形成された所に十分に充填するために様々な機械、機具が開発されています。
少しでも治療時間が短いほど患者が楽ですので正しく、安全で速くという点を考えてください
3.根管の中に原因がないケース
(歯根の外側及び歯周組織に原因があるケース)
外科的歯内治療
a.歯周組織より原因を除去するケース
b.患歯をExtして原因を除去するケース
これも患者のダメージを考えてください。
4.歯の機能回復
イ.支台築造(歯牙破折防止)
a.サポート
b.プレイス
c.リテンション
d.ローテイション(歯根しかないケース)
ロ.咬合の安定
a.補綴の設計
b.咬合調整
c.歯周組織の保全
ハ.反射機能の回復
a.有髄歯の反射
b.無髄歯の反射
c.欠損部の反射
d.歯肉及び歯槽の反射
e.インプラントの反射
これらの反射については患者自身が自分で作り上げる。