中島義行
スペイン・マドリード在住の画家
「中島義行先生」の絵を紹介します。
中島先生は、名門スペイン王立サン・フェルナンド美術学校(現マドリード大学美術学部)を日本人として初めて正式入学して卒業されました。華やかな民族衣装の人物画や花…迫真的で写実力溢れる作品の数々をお楽しみください。
年数回、東京・名古屋・大阪にて個展を開催されています。
中島義行先生からのコメント
私はスペイン暮らしが長くなり、時折尋ねられる質問に「何故スペインに居るか?」です。それはまだ暗中模索の学生の頃、何故スペインは古くはグレコ・ベラスケス・ゴヤ、近くはピカソ・ダリ・ミロといった際立って個性的な画家が生まれたのだろうかと・・・この疑問が私をスペインに駆り立てた要因でした。
そして歳月がたち気が付けばスペインの重圧な石の文化はこの地に住む人々の空間的、精神的な線の太さを生み出し、降り注ぐ強烈な光は色彩の輝きを生み、さらに文化の合流の経緯がこれらの個性を引き出したのではないのだろうか・・私は文化の重みを感じ取り、自分の精神の強さと絵画技法を養う為にさらなる勉強をしたいと居ついてしまいました。踊ることで大地から地霊を呼び起こすジプシーのフラメンコのように、私はキャンバスの白い平面から描く事で目に見えぬ何かを呼び上がらせたいと筆を持ちます。
誰もが目にしている物の中から、見えざる世界を表現する事を私なりの画風の特徴にしたいと希望しています。それが大変に難しく試行錯誤の繰り返しです。私にとりまして絵画とは視覚からうまれる感動であり、さまざまな解釈を生む可能性を持った詩であり、語らいであることが理想です。詩情あふれる密度の濃い人物像を今後も求め続けて行きたいと思っています。鑑賞する人に静かで穏やかな安らぎを与えられればと、甘味な少女や女性像の目に感情を表します。
遥か彼方を見つめる瞳、何気なくかしげた頭と目線の角度、自然な表現に女性らしさを出せると考えます。美の秩序と調和という基本を放棄せず、自分が受けた感情は納得できるまで描き込んでいきます。
略歴
- 1949年 愛知県一宮市に生まれる
- 1971年 スペイン王立サン・フェルナンド美術学校(現マドリード大学美術学部)に入学
- 1972年 同大学より名誉登録・優秀賞受賞
- 1975年 サン・フェルナンド美術館買い上げ
- 1976年 同美術大学・教職コース終了 プレミオ・アダッハ展出品
- 1977年 東京にて個展開催 以後現在に至るまで、東京・名古屋・大阪にて個展開催
中島義行先生がMID-FM 761に出演
2020年4月8日(木)20:00から21:00放送のMID-FM 761「なないろテラス」に出演され、努力と熱意で描いたスペインの鮮やかな民族衣装をモチーフにした人物画(油絵)の魅力を語られました。作品集
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物思い(F3)
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舞踏会(P8)
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伝統衣装の親子(F10)
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三人の少女(P15)
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東欧の娘(F4)
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アンダルサッサの祭り(F12)
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アラバの向日葵畑(F8)
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ピコ・デ・ヨーロッパ バルデオンの谷(F8)
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アルハンブラ宮殿(F6)
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荒波に漂う漁師達(F6)
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憩いの時(F20)
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バレンシアの衣装(P8)
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カロリーナの肖像(F10)
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ハープを奏でる(F8)
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晴れ姿の少女(F6)
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ほつれを遊ぶ(F3)
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トレドの少女(F8)
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ナダレの出漁(F4)
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安らぎの時(F8)
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骨董壺と向日葵(F8)
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サフラン摘み(F4)
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赤いショール(F4)
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少女(F3)
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アラゴンの女性(F3)
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トレドの祭(P15)
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くつろぎ(F4)
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古都トレド全景(P12)
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アンダルッサの集い(P10)
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トレドのアルカンタラ橋(F3)
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緑の衣装(F4)